2019/6/7~8 北北海道テニス選手権(シングルス) 1勝1敗 今季31勝24敗 通算637勝405敗

○6-1、6-4 1回戦

A市S崎さん。身体能力が高く、サーブもストロークも力強い正攻法タイプ。お互いに強いフォアストロークを打ち合う展開になると予想した。
しかし初戦の緊張からか二人ともミスヒットが多く、気持良い打ち合いにならない。ここは変に修正するよりも、前で捕えて深く押し込みロングアウトは気にしないことにした。相手の返球がサービスライン程度まで浅くなれば迷わず打ち込み前へ。意外とロブを打ってきたが、ここも思い切ってスマッシュを打ち込む。たまに根元や先端に当たった気がするが、振り切ったぶん相手コートに収まってくれた。後半S崎さんのロブがロングアウトしだしたのは、自分のスマッシュの確率が良かったためだろうか。
2ndセットはS崎さんのサーブにキレが出てきて序盤簡単にキープされたが、2巡目に一度だけあったチャンスを逃さずブレイク。こちらも試合が進むほどサーブのコントロールが良くなり、デュースサイドはセンターへのスピン、アドサイドはセンターへのスライスが有効だったので多用。第10ゲームは40-0からダブルフォルト、ネットイン、白帯直撃と簡単にはいかなかったが、最後まで強気を崩さずに1stサーブを厳しく打ち込み1ブレイクを守り切った。


●0-6、1-6 準決勝

準決勝はS市のS崎さん。S市代表=全国都市対抗出場というとんでもない実力は承知していたつもりだが、完全に予想を上回っていた。
この日、練習のときから自分の調子は良好。足がよく動き、スムーズに打点に入れるので打感も気持ち良い。試合が始まっても好調は続き、これほど動きが軽くボールに食らいつけるのは記憶にないほどだった。アプローチからボレーに出てきた相手の正面足元にストロークを強打する。・・・そして鮮やかに角度をつけられ、自慢の脚力でも追いつかないほどライン際に落とされる。
1stセットはバックへのアプローチに対して両手バックでパスを狙っていたが、ミスが多かったので2ndセットはスライスで足元へ。しかしこれも見事なローボレーで鋭角に決められる。
並みの相手ならこれほどの球威でボディや足元に打ち込めば、ミスするかブロックするようなボレーになりチャンスが来るはず。これほどのスピードで動き回れば大抵のボールは拾えるし、それを嫌がってもっと厳しいコースを狙いミスが出るはず。そのいずれもが通用しないほど圧倒的な技術の差があった。とにかくボレーの準備が早く、待ち構えているところに吸い込まれていく感覚。
後半はサーブ&ボレーを多用されて、さらに手も足も出なくなった。サーブが厳しいのでリターンのコースを限定され、角度を広く使われる。自分のサービスゲームでは主導権を握れる場面もあったので、少しでも返球が短くなればフォアを迷わず打ち込み前へ。この相手に自分から攻めてポイントを取りきれたは自信につながった。


今の自分にできることは全てやった、その上での完敗なので全く悔いなし。このレベルの相手に対していくら良いボールを打っても通用しないことを経験した。おそらく私のリズムと打球スピードに気持ち良く合わせられたのだろう。
強く打って相手がミスしたから良し、気持ちよく打ち切ったから良しではなく、普段からこのレベルの相手を想定して練習しよう。